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香薬

日本の伝統的な香料は、植物の草根木皮などで貴重な自然の恵みですが、沈香、麝香などの生薬は乱獲により絶滅寸前となってしまいました。古来の香りを再現する時に、植物などから再合成された人工香料は、これらの保護の目的にこそ生かせると思います。天然原料がみな再生産可能となり古人の愛した香りに再会できることを願います。

カッコウ(パチョリ)はシソ科の植物で解熱・鎮痛の香薬。
零陵香は、強烈な甘辛い香りで、カレーにも使われます。

ウコン(ターメリック)は健胃・切り傷・腫れ物などに薬効がありカレーにも使われ、黄の色素は染料ともなります。甘松はオミナエシ科でそのままでは形容し難い悪臭に近いものですが、調合香に加えると香りに厚みが増します。

木・樹脂

没薬(ミルラ)はアラビア原産のカンラン科の樹脂で、甘く香ります。鎮痛や防腐剤としての作用があります。
龍脳(ボルネオール)は白っぽい結晶となる樹脂で、清涼感のある香りです。昔から防虫剤に使われました。

皮・その他

桂皮(シナモン・カシア)はクスノキ科高木の樹皮の部分を乾燥させたもので、料理や製菓でも使われる香辛料です。
丁子(クローブ)はフトモモ科高木の花蕾で、料理のみならず歯科でも味わえますが、殺菌や健胃の薬効があります。
大茴香(スターアニス・八角)は、モクレン科の実で、中華料理や、また西洋では食前酒の風味付けにも使われます。

動物性香料

麝香(ムスク)はジャコウジカの雄の分泌物で、薄めると持続性のある豊かな香りで媚薬的な効果があります。乱獲で絶滅の危機の為、ワシントン条約で捕獲禁止になりました。龍涎香も抹香鯨の消化器にときどき現れる分泌物で、捕鯨の規制のため稀にしか採取できなくなりました。


  • 甘松


  • 龍脳


  • 没薬


  • 丁字


  • 大茴香