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供香・線香

古代インドでは、「自らの生命存在を認識できない期間」には、香を尋ねて食するものと信じられていました。香は仏様の食べ物と言われるのもこうした考えが仏教と共に伝わったものと思われます。

供香   煙を通して        

香りを供えることは、古くからの日本の伝統となっていますが、西洋でも礼拝などで乳香という御香が焚かれます。煙(フューム)を通して(パー) が「パフューム」の語源で、古くから宗教儀式に香が焚かれました。今日の香水文化はまだ歴史が浅くほんの三百年ほどで、香と人との関わりは洋の東西を問わず供香が中心でした。

線香   植物の芳香に直接出合う

今日で最も薫香が使われるのがお供えの線香でしょう。
焼香のような方法と比べ、着火が容易なものです。
生薬を原料に作られますが、今日では合成香料を多用した製品が多くなってきました。合成香料や精油は人為的に濃縮された香りですが、伝統的な製法で作られた薫香は植物の草根木皮等の部分を粉末にして練ったもので、そのままの薫りはほのかなものです。使用するときに初めて加熱されるため、植物の中に閉じ込められていた芳香が焚かれて初めて現れ、使う人が自然の恵みに直接触れられることが線香の特色です。

香り・煙のない線香

伝統が続くことには其の理由があるように、何世紀にもわたって香が薫ぜられたのは、仏様が香を求められると信じられたことの他に、「煙を通して天と通ずる」との念があればこそと考えます。今日では住宅事情などで香りのない、または煙の出ない線香が多く使われていますが、短く折ってでも天然原料の線香を毎日少しずつお使いいただくことが本来の供香の姿と思われます。