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日本の香り

日本の古典文学からは、高貴さや優美であることよりも「にほひ」のあることが好まれた様子が伝わってきます。昔人の「匂ひ」の語感には現代の日本語では表しきれない余韻があったことでしょう。
今日の日本では「香り」という言葉の方が多用されるように、こもらずさらさらの風情が好かれる様です。この変わりようは薫香の奥行きのある匂いの時代から、現代の精油などの軽い香りへ移り変わったことにも関わりがあるのかもしれません。

アジアからの香原料

聖徳太子の時代(西暦五九五年四月)、淡路島に香木が漂着し、献上されたことが日本書紀に記されています。
その後仏教と共に様々な香料が伝わり、匂袋や宗教儀礼の供香として香炉で焚かれました。

好みの香りに調合     

国風文化が粋を極めた平安時代には、貴族が薫物を自身で調合し、衣装に焚き込めたり部屋を薫らせたりするようになりました。楽しむ為の香りで、空薫と呼ばれます。

一木を鑑賞する聞香    

武士の時代には、甘く複合的な匂いより、香木の静謐さが好まれ、わずかな量の一木を静かに鑑賞するようになります。香道もこのころ誕生しました

線香による香の普及    

江戸時代には中国より線香製造法が伝わりました。香がひろく一般大衆にも使用されるようになった時代です。

合成香料が主の軽い香り

明治になり欧米から香水、石鹸などがもたらされました。
精油や合成香料が原料の、常温で発香する軽やかな香りが中心となります。日本人の日常が洗剤、消臭剤など様々な香りに満ちたものになりました

 

 



  • 柄香炉


  • 拭漆三輪伏籠


  • 美濃焼香立